日本工業規格において軽快車からシティ車への再定義が行われたのはJIS D 9111の1995年改正である。しかし現実の変化はそれよりはるかに早くから始まっていた。なかでもエポックメーキングであったのは、1980年代初期に起こったカマキリ自転車の流行である。これは、それまでの画一的な軽快車の枠を脱し、ファッショナブルなデザインを盛り込むことで新たな需要を掘り起こす試みとして、ブリヂストンサイクルが発売したKAMAKIRIシリーズのヒットに端を発し、各自転車メーカーもこぞって追従するブームとなったものである。「KAMAKIRI」はブリヂストンの商標であるため、他社製品を含めたこの分野全体を表すものとして「シティサイクル」という名称が生まれ、次第にその範囲を広げていった。

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